□ポットのリベットを打ってある部分などや接合部から水漏れす場合は伝統的な水漏れを修
 繕する方法があります。これは昔ながらのおばあちゃんの知恵で小麦粉を使う方法です。
 小麦粉を多めに溶かしこんだ水をポットの中でかき回しながら,水を沸かし、小麦粉の中の
 グルテンが水漏れ箇所に入り込んで、固まることにより、目止めの役割をさせる方法です。
 一回で止まらない場合は何回か繰り返せば必ず水漏れは止まります。但し、小麦粉が焦げ
 て底などにこびりつかない様に注意して行う必要があります。
□このタイプには3Lの小型のものから200L以
 上の大型のものまであり、小型は一般に家庭
 のガスコンロで使用され、大型はプロパンガ
 スバーナーを用いて屋外で使用します
。 

□ポットの中には幾分緑がかったパテが防水の
 ために塗られています。これは無害ですので
 無理に剥がしたりすると水漏れが止まらなく
 なります。リベットタイプには必ずこのパテが
 使用されています。

□スワンネックの付いた蓋とポットはもともとピ
 ッタリと閉じられるようには作られておらず、
 水蒸気が漏れる場合はライ麦粉などを水で
 練ったものを貼り付けます。

アランビック 50.0L タイプ
□冷却槽にもその排水方法によって排水パイプ
 が全く無いものや冷却槽の下部に1本排水パイ
 プが付いたタイプや上部にも排水パイプを付
 けたものなどありますが、やはりこれも一概に
 はどちらが優れているとは言いがたくそれぞ
 れに短所、長所があります。
□冷却槽の温度は一般的に人肌くらいの温度に
 保ったほうが良質の精油を抽出できると言わ
 れています。
□最も一般的なタイプの蒸留器で接合部にはリベットを
 使用しており、典型的なMorrish型で、イベリア半島およ
 びヨーロッパ南部で広く用いられています。この昔なが
 らの製造方法は真鍮や銅の接合にリベットを使用してい
 るために、人体に有害な鉛を使用していません。

□スワンネックと呼ばれるポットの先端と冷却槽のパイプ
 の先端はネジ式(ロックタイプ)に接続できるようにな
 っていルタイプとネジ式になっていないタイプ
(水蒸気
 が漏れるので、ライ麦粉を水で練った粘土状の塊を塗ったり、アルミ
 ホイルなどを巻く必要があります)
があります。
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Alambic Still (Riveted Union)
銅製蒸留器 アランビック