蒸留器　銅製アルコール蒸留器　☆リフラックスカラムタイプ

□より大型のリフラックスカラムになると同じカラムでこのプレ
　精製プロセスを2回行うことができます。まずカラムの下部に
　ある水を取り込む口のパイプ表面が冷却槽の役割を果し、次
　にカラム上部にある水の排出口でもさらにそのパイプの表面
　水蒸気が触れ冷却槽の役割を果します。
□カラムが長ければ長いほど、液化して成分がより逆流し、製品
　の純度は高くなります。この結果、抽出されたものはほとんど
　香りがなくなりので、言い換えれば何らかの香りをつけるには
　最適の状態になります。

□このリフラックスカラムは一般的な形状
　のアランビックに取り付けることが可能
　ですので、より純度の高く、風味の無い
　アルコールを得たい場合は一般的な形
　状のアランビックに取付て使用します。
　

□しかし、このリフラックスカラムは続けて同じ工程を繰り返すことができます。リフラックスカラムは液
　化したものをその純度を高めるために再度、蒸留の過程に戻すことができます。
□このタイプはポットと背の高いカラム（リフラックスカラム）から成り、リフラックスカラムは冷却槽の役
　割も同時に果します。カラムの頂上にはストッパーがあり、これを外すとゴム栓付き温度計を差し込む
　ことができ、蒸留するもののいわゆるヘッド、ボディー、テールを明確に分けることが可能になります。

□ポットから出始めた水蒸気はまず、蓋のような
　部屋に集められます。そしてカラムの頂上まで
　行き着きます。これらの水蒸気はカラムの下部
　にある水の取り込んで冷やされているパイプ
　の表面に触れとその中で揮発性が低く重い成
　分は液化しポットの中に戻されます。
　これはプレ精製プロセスと呼ばれるもので抽
　出成分の純度を高めます。

□一般的なアランビック型の蒸留器は高温で蒸留するため水蒸気
　には水分が混じるため、アルコールの濃度はそれほど高くなく、
　飲料としては安全で、ヨーロッパを始めとしてその他の地域でも
　コニャック、ウイスキーアラマニャックやそのたのスピリッツを蒸留
　するために用いられています。この方法は飲料に適し、風味をア
　ルコールに残しています。
□より純度の高いアルコールを得るには2,3度蒸留を繰り返す必要
　あります。しかし、１９世紀になるとこのリフラックスカラムが導入さ
　れ、一回の蒸留で複数回の蒸留より純度の高いアルコールを抽出
　することができる様になりました。そして、今日では一般的なもの
　ですが、この方法が石油や化学製品の生産に画期的な変革をも
　たらしました。
□ある物質を蒸留する場合、構成してる幾分揮発性の低い成分も気
　化するので、蒸留のよって類似の沸点を持つ物質の純度を高める
　ことは非常に困難です。敢て純度を高めるためには何回も単純蒸
　留を繰り返さなければなりませんでした。蒸気を集め、冷やし、ポッ
　トを清掃し、さらに同じ工程を繰り返さなければなりません。