アルコール蒸留器　ぶどう酒☆コニャック☆アルマニャック

ブドウを収穫し、そのジュースは何も加えられずに発酵させます。蒸留するまではその独特のアロマを失うことがないように管理しますが、アルコール度
は８から１０％程度で酸味の強いワインとなります。今日では一度あるいは二度の蒸留が行われますが、伝統的にはコニャックよりもよいスィートな味がで
る、シングル蒸留がアルマニャックと呼ばれるには要求されており、蒸留物はほとんど無色透明でアルコール度は５２から７２％です。
そして４から２０年もの間、ダークガスコニーオークの木で作られ樽に入れ、熟成させます。

コニャック---高品質のブランデーして１７世紀からフランスのコニャック地方で生産されています。当時、コニャック地方はドイツとの商業ルートと繋がって
おり、北ヨーロッパに最初はワインを輸出するつもりでしたが、輸送途中で劣化してしまったのでワインを蒸留するようになりました。”Brndewijn"あるいは
”Fire Wine"と呼ばれていましたが、後にブランデーと呼ばれるようになりました。ワインを２度蒸留することにより、それが劣化しなくなり、またオークの樽
で熟成させることより、スピリッツの品質がより芳醇に成り、その時点からこのスピリッツはコニャックとして知られるようになりました。
ぶどうは完全に熟し、甘くなる１０月の初旬に集められ、圧搾によってブドウジュースが作られましたが、最終製品が酸味の強い味になるのでその種は取り
除かれています。アルキメデスのスクリュー圧搾法は法律によって禁止されており、伝統的な水平プレート圧搾が行われおり、圧搾後からすぐに発酵が始ま
り２から３週間でアルコール度８から１０％のすっぱいワインが出来上がります。砂糖を加えることはもちろん禁止されています。蒸留には銅製の蒸留器、チア
レンタイスタイプが二重蒸留に適しているので用いられます。蒸留にはほぼ１２時間程かかり、最初の蒸留でアルコール度２４から３２％のスピリッツの内ヘッド
とテールは取り除かれてハートの部分だけ再蒸留されアルコール度は６８から７２度となります。このスピリッツは最低でも２年はいわゆる”ブーケ”をつける
ためにオークの樽に寝かせます。一部のスピリッツはより高品質のコニャックを得るために古いオークの樽に移し変えられます。熟成期間中にアルコールが
3から４％飛んでしまいますがこれは”天使の分け前”と呼ばれています。

ウーゾー---ウーゾーはギリシャ文化の遺産とも呼べる伝統的な飲み物で、その製造や名称の使用は厳しくヨーロッパユニオンで規定されており、ギリシャ
でしか生産することができません。ギリシャのレストランやバーではその有名なアペタイザー”Mezedes"と一緒に水で薄められ、オペークあるいは乳白色に
変わったウーゾーが出されます。最も有名で最高の品質のものはレスボス島製のウーゾーです。このウーゾーの起源は古代ギリシャ文明に遡り、中近東のア
ラックに似ており、その影響を受けています。

ブドウ及びブドウの皮、芳香ハーブ（スターアニス、コリアンダー、クローブ、アンジェリカルート、リコライス、ミント、ウィンターグリーン、フェンネル、ハーゼル
ナッツ、シナモン、ライムブロッサム）そしてベリーがこの寿命を延ばす神の飲み物の成分です。

ブドウをプレスしてアニスなどのハーブ類をいれて発酵させます。発酵後に銅製の蒸留器、アランビック（リベットあるいはソルダード）タイプで蒸留します。
冷やしてから2,3ヶ月保管されアルコール度が３８から４６％になるように薄められます。

アラック---トルコではラキーと発音され地中海産のアニスの香りがするリキュールでギリシャのオウゾーに似
ていますが、もっと強く、シリア、レバノン、イスラエル、ヨルダンなどで様々のアラックが蒸留されています。
伝統的に銅製の蒸留器、アランビックで２度の蒸留工程を経て作られます。最初はポルトガルのアクアデンテと同
じでアルコール度は４５から５０％で、無色透明なEau-de-vieです。２度目の蒸留は非常にゆっくりとアニスの実を
加えて蒸留しますが、このアニスの実の分量は秘密でアルコール度は６９から７１％にもなります。この蒸留では蒸
留工程がゆっくりと行われるアルキタールタイプの蒸留器が好まれています。
アラックは水で薄めるとミルキーホワイトになり、またそのアルコール度も高いので、別名”ライオンミルク”とも呼
ばれています。中近東は様々のアラックが糖蜜、プラム、イチジクあるいはポテトなどを用いて蒸留されています。
アルコール度は５３から６０％位ですが中には８０％に達するものもあるようです。レバノンでは伝統的に粘土の容
器に入れて熟成させ、粘土による独特のまろやかさがあるアラックを作っています。熟成の過程で粘土から幾分ア
ルコールが蒸発していくようですが、これは”天使の分け前”と呼ばれています。

アルマニャック---アルマニャックはちょうど地中海の気候と似ているフランスのガスコニー地方で生産されている
最も古いフランスブランデーです。アルマニャックはローマ人がフランスにもたらしたブドウを原料にして、フランス
で、ムーア人の影響を受けた銅製の蒸留器、アランビックで蒸留しものです。アルマニャックのEau-de-vieは１５世紀
にはやったペストの治療薬として初めは用いられ、１７世紀になりからアルコール飲料として親しまれました。
アルマニャックはフランスのブドウのみによって蒸留され、それも３つの地域で生産されたブドウのみに限られいま
す。それらはBas アルマニャック（最高のアルマニャックです）、Tenareze及びHautアルマニャックです。それぞれに
特徴があり、Basアルマニャックはプラムフレーバー、Tenarezeはバイオレットアロマ、Hautアルマニャックは熟成に
時間が掛かります（幾分Eau-de-vieとしては質が低い）。

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アラック		アルマニャック		コニャック		ウーゾー