本当に多くの異なった文化圏で幾世代にも亘り、病気の治療
や癒すために我々は植物に頼ってきました。この古代の知識
を学ぶことがしばしば現代の医学をさらに前進させています。
化学者はこの植物の細胞に含まれている秘密を解き明かす
ことによって、古代の実践的治療法を再確認するのではない
でしょうか？
ローマ人や後にはアラブ人がそれまでの文明が残した知識をほぼ完全な形にしています。
アラブ社会では有名な錬金術師のアビセナは精油の蒸留では正に一流の開拓者であると
自認していたようです。他にも様々な方法が開発されていますが、蒸留法は最も広く用いら
れている優れた方法です。
しかし、植物やその治療成分に対する知識は時代と共に忘れ去られて行きましたが、修道院
制度の中で、修道士は多くの人を苦しめた疫病に打ち勝つためにそれらの知識を活用し続
けました。１４世紀にはヨーロッパ中で黒死病が流行、教会や通りでは死者の悪臭を消すた
めに芳香植物が燃やされました。
精油の用法や成分に対する知識は古代の中国やエジプト文明に遡り、医学や化粧品
としては最も古いものです。エジプト人は精油から様々の用法の軟膏を作りました。
また、クレオパトラは精油に対して幅広い知識を持ち、その力を知っていました。
そして、ローズオイルを用い、マークアンソニーをその美しさで魅了したと言われてい
ます。
ギリシャ人も芳香植物の魔力を理解していましたが多くの部分はエジプト人から学ん
でいます。ギリシャの医師、ヒポクラテスは医学の父とも称されますがしばしば精油を
用いたマッサージ治療を推奨しており、治療に用いることのでき非常に多くの植物に
関して書き残しています。
精油の歴史
精油は人間で言えば魂に当たる植物の活力と言えます。
蒸留器 銅製蒸留器 アランビック アロマ抽出器 ハイドロゾル 精油 アルコール蒸留器 ハーブウォーター 芳香蒸留水
